設計の自由度が高く、省スペースで設置できる
螺旋階段とは、その名の通り、螺旋状に回りながら昇降するタイプの階段で、「廻り階段」とか「スパイラル階段」とも呼ばれます。ビルの屋外階段などでよく見かけますが、もちろん室内にも用いられています。
実用面も然ることながら、オブジェのような外観も魅力的で、おしゃれな家づくりにピッタリです。螺旋階段は設置場所を取らず、部屋を広く見せる効果もあるので、狭小住宅にも無理なく取り入れられるのが強みです。しかも設計の自由度が高く、デザイン性や採光性にも優れているので、開放的な居住空間を演出できるでしょう。
踏み面が三角形で、大型家具を搬入しにくい
デメリットは、通常の階段と比較して足を踏み外しやすいことです。何しろ螺旋階段には踊り場がない上、踏み面の形状が三角形なので、中心部ほど狭くなっているからです。幼児や高齢者のいる家庭では、転倒や落下事故の恐れもあるでしょう。事故の防止策としては、階段の幅を広くして、滑り止めや落下防止ネットを設置する方法があります。これだと多少、見た目が悪くなりますが、何よりも安全性を最優先にすべきです。そして階段の昇り降りの際は、手すりを使うようにしましょう。
この他、引っ越しなどの際、上階に大型家具を搬入しにくいのも螺旋階段の欠点です。階段を使えない場合は、クレーンを使って窓から搬入することになるので、余計な手間がかかるかもしれません。こうしたデメリットもあってか、注文住宅で実際に螺旋階段を取り入れるケースは、まだあまり多くないようです。
ローコスト住宅は、格安で住宅を購入でき、将来的にリフォームや建て替えがしやすいことから若年のファミリーを中心に人気が高まっています。